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去年も他の方のブログでチラホラ見かけた台木の一枝を残すことについて考えてみました。



接ぎ木の本などによると接ぎ木の台木からの枝は全て取り除くのが基本のようです。

やはり頂芽優勢が働くからその方が穂木に栄養が集中するからだろうと思います。


とは言っても台木を大事にするとか根量を確保したい場合は接ぎ木の台木の枝や発芽を少し残すのにも意味があると思っています。


植物は根と地上部はバランスがとれていると言われています。
接ぎ木の場合は一方的に地上部を切ってしまうわけですから根とのバランスがかなり崩れてしまうことになります。
切り戻しのように、ただ単に地上部を切ってしまう場合はシュートなどがすぐに伸びて早期にバランスが戻ってくると思うのですが接ぎ木の場合は台木からの発芽を取り除くのが普通ですし穂木から2次成長が始まるまでには少し時間が必要でなかなかバランスが戻らないまま時間が過ぎてしまいます。

2次成長が順調ならまだしも2次成長が遅れたりすると地上部が小さくなってバランスから言って過剰になった根は腐ったりしてやはり結局こちらも小さくなってしまうようです。接ぎ木がうまくいかないと最悪、全ての根が駄目になって台木が枯れてししまうことがあります。(実際、去年私もダメにした台も幾本か出しました)一枝だけでも残しておけば最悪の場合でも全ての根が駄目になってしまうことは避けられそうに思います。
私の場合も去年は台木はあまり大事にしなくても良いので枝を残すとかはあまりしませんでしたが、それでも穂木からの成長があまりに時間がかかるような場合は少し台木からの芽や枝も伸ばして台木の保護にも気をつけるようにもしました。

勿論、穂木からの成長に確実に見込みが立ったら取り去ってしまった方が栄養が穂木からの枝に集中するから良いと思います。


それから台木が活発になりすぎて樹液が過剰に流動して接ぎ木の接合部を濡らしてしまうような場合にも一枝あったらそれも和らげられるかもしれない、とかも考えています。


秋に作った接ぎ木からも芽が出てきました。
これはとりあえず取り除こうと思っています。



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