2007年11月

週末には去年の秋挿しから今年の休眠挿しまでの1年生の苗なども鉢増しをしています。

3号ビニールポットからの鉢増しで特にラビットアイ系などは5号に鉢増ししてあげたいのだけれど4号ビニールポットで済ませています。


休眠挿しも3号のビニールポットだと結構根が回っているものがあります。
サンシャインブルーの休眠挿し
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園芸店でよく見かけるケースに4号ポットを12個適当に並べています。
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1年生苗は300本以上あったのだけれどあちこち嫁入り先を探して今残っているのは240本ほどです。コピー用のハイブッシュ系が70本、来春の接ぎ木に使えそうな太目の挿し穂の苗が50本、秋に接ぎ木したものが10本ちょっと、残りは再来年の接ぎ木の台木にするか嫁入り先があれば嫁入りさせるかだろうと思います。
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接ぎ木をすれば自根のものより1年成長が遅れるのでこの苗たちを最終的にどうするかを決めるのは今から2年後というとこになりそうです。







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今日の話題で登場するオーシャン貿易さんですがHPがリニューアルされていました。



私は自根ノーザンハイブッシュ系品種は収穫用コンテナで育てるつもりでいます。
ラビットアイ系も出来れば地植えしたいけれどなかなかそうもいかないので一部を除いてはコンテナで育てるつもりでいます。

ノーザンハイブッシュ系品種が実際のところ暖地でどれくらい大きくなっているのか調べてみました。



暖地でのノーザンハイブッシュ系の樹冠のサイズについて書かれている調査が二つあります。

ブルーベリーの地域適応性品種の検索
地植え
奈良農技セ・果樹振興センター・特産開発チーム
研究期間 : 2002~2006年度

神奈川県におけるブルーベリーの品種適応性について(PDFファイル)
内径60センチ、深さ50センチの円形コンクリート
研究期間 :1975~1983年度



研究員が育てているのだろうから管理は万全と考えて
ノーザンハイブッシュ系は縦横1,5メートルくらいにまでしかなっていないんですね。

カタログとかには1,8メートルくらいになるとされているから環境とか育て方によってはそれくらいになるのでしょう。

うちにあるダローは5年生で1,4メートル、一昨日UPしたブルージェイは4年生で1,5メートル、5年生のブルーレイも1,5メートルです。
この程度の樹冠だったらコンテナ栽培でも十分そうに思えます。



オーシャン貿易さんがラビットアイ系の栽培にバッグカルチャーという養液栽培を勧めていますけど、あのシステムの鉢も40x40x40だからノーザンハイブッシュ系ならコンテナくらいのサイズならやはり大丈夫そうに思えます。



今日紹介した二つの調査はサイズのこと以外にも面白い内容が含まれているので時間がある折にでもご覧になることをお勧めします。









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先日植えつけたエンドウの畝にモグラがきてしまいまいました。



モグラはかわいいんだけど、野菜の根を掘り返してしまうから困ります。




植えたエンドウの根元が盛り上がって他もモコモコしています。



一応鉢を埋めて罠を仕掛けてみました。
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正直言ってあまり期待していないので以降この話題に触れなかったら失敗だったと思ってください(笑







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昨日の話題の続き物です。
タイトルと↑これを書くと感の良い方ならお気づきかも知れませんね。



私の兄は長野市に住んでおります。
このブログについても知っていて時折は見てくれているようです。
先日のことですが、そんな兄よりブルーベリーを育ててみたいから苗木を譲って欲しいと言われて勿論「いいよ」と快諾したわけですがよくよく考えてみると栽培環境がかなり違っていることに気づきました。
長野市といっても標高800メートル以上はあるから長野市よりも随分寒くて雪も結構積もるし、年に真冬日も沢山あるような地域です。しかもブルーベリー栽培とか植物栽培については元々あまり熱心では無いようだから管理面も心配です。
実は他にももっと寒い北海道の方からも育ててみたいと相談があったりもしています。


以上のようなことを念頭に置きながら寒冷地でブルーベリー栽培について考えてみました。

日本でも暖地に住んでいる私はノーザンハイブッシュ系とかの心配ばかりしていますが寒い地域ではむしろ「ラビットアイ系が栽培できるか?」とか「寒さに弱いノーザンハイブッシュ系についてとか」「樹勢の弱いハイブッシュ系品種をどうしよう?」とかが課題になってしまうように思いました。






1)寒冷地でのラビットアイ系栽培について

寒冷地でのラビットアイ系栽培は凍害が問題になりそうです。凍害の問題は地上部のことだろうからこれは流石にハイブッシュ系を台木にした接ぎ木というわけにはいかなそうです。寒冷地ではラビットアイ系は枯れたら仕方ないと諦める外ないように思いました。







2)凍害を受けるノーザンハイブッシュ系についての対策

これについては私自身経験がないのでどこまで効果的かは分かりませんが雪囲い(冬囲い)が良いようです。(雪囲いについては改めて書く予定です)雪囲いをしても凍害を受けるようだとその品種は栽培を諦める外なさそうに思います・・・。







3)冷地での樹勢の弱いハイブッシュ系栽培について

寒冷地で栽培が難しいとされているスパルタンとかコリンズ、アーリーブルーなどを育てる場合はやはり根が強いノーザンハイブッシュ系台木などでの接ぎ木ということになりそうです。

台木となる品種は何が良さそうかというと、ここで昨日のブルージェイが出てくるわけです。


ブルージェイは極寒のミシガン州で開発されたくらいだから耐寒性に優れているだろうし、土壌適応性にも優れ、成長も早いから台木としてかなり良い線いっているように思います。

北海道でのブルーベリーの栽培性については↓こちらをご覧いただくと分かるのですがプルーン、ブルーベリーの品種特性とプルーンの摘果効果(帯広畜産大の調査)

凍害が酷い物については接ぎ木しても無駄かもしれませんが
ブルータ、スパルタン、ノースブルーあたりは凍害というよりも弱さに問題がありそうなのでこういったものにもノーザンハイブッシュ系台木の接ぎ木も効果がありそうに思います。




今回はブルージェイを提案しましたが、以前苗木を販売してらっしゃる那須高原ブルーベリー園さんでは寒冷地用にパトリオット台木のハイブッシュ系の接ぎ木を販売されていたこともあるのでノーザンハイブッシュ系台木の接ぎ木の最適な品種については検討の余地はあるかもしれません。





実際、兄にどんな品種を譲ろうかと言いますと、とりあえずは2本あるブルージェイの内の1本と比較的強そうなデューク、レカとラビットアイ系も幾本か試しに送るつもりです。「ちゃんと育てられるようならブルージェイ台木のスパルタンなども作って送ってあげようか」などとも考えております。






中にありました雪囲いについては今年発表された新技術の情報などもあるので近々改めて記事にしようと思います。











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そういえばこのブログもまる2年を過ぎておりました。
閲覧いただいている方々にパワーをいただいてなんとか続けることが出来ています。


本当にありがとうございました。




冬は話題探しに四苦八苦しておりますが今後ともよろしくお願いいたします。



土曜日にはもう師走、気忙しくもなりまた寒くもなって参ります。
皆様もお体お大事にお過ごしください。










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